map記号 | A | B | C | D | |||
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地点名 | 淀川 登山口 |
〜 | 淀川 小屋 |
〜 | 高盤岳 展望台 |
〜 | 花之江河 |
所要時間 | 1:10 | 休0:15 | 1:35 | 休0:05 | 0:30 | − | |
累積時間 | 1:10 | 1:25 | 3:00 | 3:05 | 3:35 | − |
map記号 | E | F | G | |||
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地点名 | 〜 | 投石岩屋 | 〜 | 栗生岳 | 〜 | 宮之浦岳 山頂 |
所要時間 | 1:15 | 休0:35 | 2:00 | 休0:05 | 0:30 | 休0:05 |
累積時間 | 4:50 | 5:25 | 7:25 | 7:30 | 8:00 | 8:05 |
map記号 | H | I | J | ||||
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地点名 | 〜 | 新高塚 小屋 |
〜 | 高塚 小屋 |
〜 | 縄文杉 | 〜 |
所要時間 | 3:00 | (宿泊) | 1:15 | 休0:15 | 0:15 | 休0:30 | 1:25 |
累積時間 | 11:05 | 1:15 | 1:30 | 1:45 | 2:15 | 3:40 |
map記号 | K | L | M | N | |||
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地点名 | ウィルソン 株 |
〜 | 大株歩道 入口 |
〜 | 小杉谷橋 | 〜 | 荒川 登山口 |
所要時間 | 休0:20 | 0:40 | 休0:20 | 2:40 | 休0:05 | 1:00 | |
累積時間 | 4:00 | 4:40 | 5:00 | 7:40 | 7:45 | 8:45 |
鹿児島空港からプロペラ機に乗り、屋久島に到着。
飛行機から見た山の天気は、まずまずのようでした。(写真下1)
翌朝、5時に予約していたタクシーに乗り、暗闇の中、淀川登山口へと向かいました。
途中、車道からすぐ近くの、樹齢3,000年といわれる「紀元杉」(Map Z)の前で停まってもらい、まず最初の屋久杉にご対面となりました。(写真上)
淀川登山口(Map A)で、宿で用意してもらった朝食のお弁当を食べて、いよいよ出発です。(写真下2)
少し登ると、世界自然遺産地域に入ったことを示す看板がありました。(写真下3)
(島全体というわけではなく、意外と限られた範囲だけなんですね。)
天気予報は悪くなかったはずなのに、雨が降り出したのでカッパを着て、1時間ほどで淀川小屋(Map B)に到着しました。(写真下4)
小屋を出ると、すぐに淀川にかかる橋を渡りますが、水がものすごく澄んでいて、とてもきれいでした。(写真上)
登山道には杉の巨木(写真下3)や、杉以外にも、ツガやヒメシャラ(写真下1)の巨木が次々と現れます。
他の場所にある有名な「くぐり杉」ではありませんが、くぐれそうなのがあったので、とりあえずくぐっておきました。(写真下2)
以前、金時山でも見たように、何故かここでも、巨岩にはたくさんの木の枝が立てかけられていました。
アスは枝を1本追加し、アキと母は身を挺してつっかえ棒に。(写真下4)
高盤岳展望台(Map C)からは、高盤岳の山頂に、切った豆腐のような「トーフ岩」が見えるはずでしたが、雨と霧で残念ながらよく見えませんでした。(写真上)
でも、日本最南端の高層湿原である花之江河(Map D)では、一瞬霧が晴れて、その景色を見ることができました。(写真下1)
その後、いくつかあるロープ場(写真下3)を登ると、森林限界で開けた投石平に着きましたが、視界は開けず。(写真下2)
投石岩屋(Map E)で雨宿りしながら昼食を取りました。(写真下4)
雨をしのいで食事ができて、何とありがたいことか!
雨はあいかわらず降り続き、チョウも雨宿りしていました。(写真上)
風も徐々に強くなる中、小ぶりな葉っぱのヤクザサが茂る道を進んでいくと(写真下1)、目の前にヤクシカが現れました。(写真下2)
人を恐れるようすもなく、ヤクザサをおいしそうに食べていました。
島の固有種は、動物も植物も、本土の種より小型化しているのだそう。
見晴らしもなく、疲れが出始めたところで、少し元気をもらった気がしました。
屋久島三岳の一つ、栗生岳(Map F)を過ぎるころには、かなりの強風になってきました。(写真上)
栗生岳山頂の岩屋には、地元の人々が信仰するほこらが祀られていて、私たちも入口付近からお参りさせていただきました。
ようやくたどり着いた山頂(Map G)も飛ばされそうな強風で、霧で展望も無いことから、写真を撮って早々に退散。(写真下1)
幸い下りは風裏で、急な道を下っていく途中で雨もやみ、疲れがたまってきたころに、新高塚小屋(Map H)に到着しました。
小屋はほどよく埋まっている状態だったので、持参したテントで泊まることにしました。(写真下2)
4人では少し窮屈でしたが、『登る家族』初のテント泊となりました。
テント場にはヤクシカも現れて(写真下3)、平穏な夜になるはずが。。。
夜中、豪雨の音で起こされました。
テント場はデッキ状になっていて、傘になる木の下にテントを張っていたこともあり、浸水に見舞われることはありませんでしたが。
朝、明るくなるとすぐに、雨の中テントをたたみ、縄文杉へ向けて出発しました。
高塚小屋(Map I)を過ぎるころには(写真下1)、雨はほとんどやんで、気持ちよく歩けるようになってきました。
アキとアスが見たがっていたヤクザルも現れて(写真下3)、テンションも上がってきました。
そして縄文杉(Map J)にたどり着くと・・・、想像をはるかに上まわる大きさに圧倒されました。(写真上と写真下2)
正直、ここまでに見てきた巨大な杉より、もう少し太いぐらいかなと思っていました。
まだガラすきの縄文杉を堪能したあと、夫婦杉では父と母で記念写真。(写真下4)
ふたりの手の「5」の意味は。。。
天気はすっかり晴れて、登ってくる人たちとすれ違いつつ、大王杉や、出ベソがあるような屋久杉(写真下1)を見ながら下山しました。
大坂城築城のために切られたと伝わるウィルソン株(Map K)では、少し順番待ちをして中に入り、ハート型の空を見上げました。(写真上)
大株歩道入口(Map L)でトロッコ軌道に出たところで、昼食にしました。
沢の橋を渡った向こう側に水場があり、のどを潤しました。(写真下2)
昼食は、水だけでできるアルファ米のおにぎり。
1時間前に沢の水を入れておいたものが、あら不思議、三角形のおにぎりになっていました。(写真下3)
ここからは、長〜いトロッコ軌道を延々と歩きました。(写真下4)
途中の小杉谷集落跡では、昔は小中学校まであったと知って驚きました。(写真下1)
その後の、安房川を渡る小杉谷橋(Map M)から川を眺めると、上流、下流ともに流されてきた巨岩だらけの景色でした。(写真下2)
写真では伝わりにくいかもしれませんが、これほどまでの巨岩の群れを見たことがありません。(小さい岩は、ほぼ無い感じ。)
意外なところでまた、圧倒される景色に出会いました。
その後、2か所で欄干の無い橋を渡りましたが、結構スリルがあります。(写真上)
天候しだいでは、今回の行程で一番の要注意箇所かもしれません。
トロッコ軌道も終わりに近づいたころ、シャワーのように清水が降りそそぐ場所があり、暑い時間帯には最高のプレゼントでした。(写真下3)
最後はトンネルをくぐって、橋を一つ渡ったら、ゴールの荒川登山口(Map N)です。
登山口では、格納されたトロッコを見ることができました。(写真下4)
山から下りた翌日は、レンタカーで島を1周しました。
横河渓谷で川遊びをしたり(写真上と写真下2)、一湊浜で泳いだり(写真下1)。
その後、ウミガメの放流会に参加する時間になるのを待つ間、口永良部島に夕日が沈む、「ダイアモンド口永良部」(勝手に命名)を見ていました。(写真下3)
雲がちょっと邪魔でしたが。
今回の屋久島は、天気が良くない中でも長時間歩き続けることができて、子供たちの成長を感じられた山行となりました。