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屋久島宮之浦岳1,936mreport       2017/8/15~16

コースタイム

map記号 A B C D E
地点名 淀川
登山口
淀川
小屋
高盤岳
展望台
花之江河 投石岩屋
所要時間 1:10 休0:15 1:35 休0:05 0:30 1:15 休0:35 2:00
累積時間 1:10 1:25 3:00 3:05 3:35 4:50 5:25 7:25
map記号 F G H I J
地点名 栗生岳 宮之浦岳
山頂
新高塚
小屋
高塚
小屋
縄文杉
所要時間 休0:05 0:30 休0:05 3:00 (宿泊) 1:15 休0:15 0:15 休0:30 1:25
累積時間 7:30 8:00 8:05 11:05 1:15 1:30 1:45 2:15 3:40
map記号 K L M N
地点名 ウィルソン
大株歩道
入口
小杉谷橋 荒川
登山口
所要時間 休0:20 0:40 休0:20 2:40 休0:05 1:00
累積時間 4:00 4:40 5:00 7:40 7:45 8:45
※一般的な登山ガイドに載っているコースタイムよりもスローペースです。
 短い休憩は、上記の時間の中で随時取っています。

Map

宮之浦岳 コースマップ@

宮之浦岳 コースマップA


宮之浦岳 標高グラフ@


宮之浦岳 標高グラフA

屋久島へやって来ました

宮之浦岳 紀元杉

鹿児島空港からプロペラ機に乗り、屋久島に到着。
飛行機から見た山の天気は、まずまずのようでした。(写真下1)
翌朝、5時に予約していたタクシーに乗り、暗闇の中、淀川登山口へと向かいました。
途中、車道からすぐ近くの、樹齢3,000年といわれる「紀元杉」(Map Z)の前で停まってもらい、まず最初の屋久杉にご対面となりました。(写真上)
淀川登山口(Map A)で、宿で用意してもらった朝食のお弁当を食べて、いよいよ出発です。(写真下2)
少し登ると、世界自然遺産地域に入ったことを示す看板がありました。(写真下3)
(島全体というわけではなく、意外と限られた範囲だけなんですね。)
天気予報は悪くなかったはずなのに、雨が降り出したのでカッパを着て、1時間ほどで淀川小屋(Map B)に到着しました。(写真下4)

屋久島 飛行機から 宮之浦岳 淀川登山口
宮之浦岳 世界自然遺産地域 宮之浦岳 淀川小屋

気になるもの色々

宮之浦岳 淀川小屋を出ると、すぐに淀川にかかる橋を渡りますが、水がものすごく澄んでいて、とてもきれいでした。(写真上)
登山道には杉の巨木(写真下3)や、杉以外にも、ツガやヒメシャラ(写真下1)の巨木が次々と現れます。
他の場所にある有名な「くぐり杉」ではありませんが、くぐれそうなのがあったので、とりあえずくぐっておきました。(写真下2)
以前、金時山でも見たように、何故かここでも、巨岩にはたくさんの木の枝が立てかけられていました。
アスは枝を1本追加し、アキと母は身を挺してつっかえ棒に。(写真下4)

宮之浦岳 ヒメシャラ 宮之浦岳 小型のくぐり杉
宮之浦岳 杉の巨木 宮之浦岳 巨岩につっかえ棒

視界悪し

宮之浦岳 高盤岳

高盤岳展望台(Map C)からは、高盤岳の山頂に、切った豆腐のような「トーフ岩」が見えるはずでしたが、雨と霧で残念ながらよく見えませんでした。(写真上)
でも、日本最南端の高層湿原である花之江河(Map D)では、一瞬霧が晴れて、その景色を見ることができました。(写真下1)
その後、いくつかあるロープ場(写真下3)を登ると、森林限界で開けた投石平に着きましたが、視界は開けず。(写真下2)
投石岩屋(Map E)で雨宿りしながら昼食を取りました。(写真下4)
雨をしのいで食事ができて、何とありがたいことか!

宮之浦岳 花之江河 宮之浦岳 投石平
宮之浦岳 ロープ場 宮之浦岳 投石岩屋

ヤクザサの道を登る

宮之浦岳 チョウの雨宿り雨はあいかわらず降り続き、チョウも雨宿りしていました。(写真上)
風も徐々に強くなる中、小ぶりな葉っぱのヤクザサが茂る道を進んでいくと(写真下1)、目の前にヤクシカが現れました。(写真下2)
人を恐れるようすもなく、ヤクザサをおいしそうに食べていました。
島の固有種は、動物も植物も、本土の種より小型化しているのだそう。
見晴らしもなく、疲れが出始めたところで、少し元気をもらった気がしました。

宮之浦岳 ヤクザサの道 宮之浦岳 ヤクシカ@

山頂を越え、テント泊

宮之浦岳 栗生岳

屋久島三岳の一つ、栗生岳(Map F)を過ぎるころには、かなりの強風になってきました。(写真上)
栗生岳山頂の岩屋には、地元の人々が信仰するほこらが祀られていて、私たちも入口付近からお参りさせていただきました。
ようやくたどり着いた山頂(Map G)も飛ばされそうな強風で、霧で展望も無いことから、写真を撮って早々に退散。(写真下1)
幸い下りは風裏で、急な道を下っていく途中で雨もやみ、疲れがたまってきたころに、新高塚小屋(Map H)に到着しました。
小屋はほどよく埋まっている状態だったので、持参したテントで泊まることにしました。(写真下2)
4人では少し窮屈でしたが、『登る家族』初のテント泊となりました。
テント場にはヤクシカも現れて(写真下3)、平穏な夜になるはずが。。。

宮之浦岳 山頂 宮之浦岳 新高塚小屋
宮之浦岳 ヤクシカA

想像以上の縄文杉

宮之浦岳 縄文杉@夜中、豪雨の音で起こされました。
テント場はデッキ状になっていて、傘になる木の下にテントを張っていたこともあり、浸水に見舞われることはありませんでしたが。
朝、明るくなるとすぐに、雨の中テントをたたみ、縄文杉へ向けて出発しました。
高塚小屋(Map I)を過ぎるころには(写真下1)、雨はほとんどやんで、気持ちよく歩けるようになってきました。
アキとアスが見たがっていたヤクザルも現れて(写真下3)、テンションも上がってきました。
そして縄文杉(Map J)にたどり着くと・・・、想像をはるかに上まわる大きさに圧倒されました。(写真上と写真下2)
正直、ここまでに見てきた巨大な杉より、もう少し太いぐらいかなと思っていました。
まだガラすきの縄文杉を堪能したあと、夫婦杉では父と母で記念写真。(写真下4)
ふたりの手の「5」の意味は。。。

宮之浦岳 高塚小屋 宮之浦岳 縄文杉A
宮之浦岳 ヤクザル 宮之浦岳 夫婦杉

屋久杉を見ながら、トロッコ軌道

宮之浦岳 ウィルソン株天気はすっかり晴れて、登ってくる人たちとすれ違いつつ、大王杉や、出ベソがあるような屋久杉(写真下1)を見ながら下山しました。
大坂城築城のために切られたと伝わるウィルソン株(Map K)では、少し順番待ちをして中に入り、ハート型の空を見上げました。(写真上)
大株歩道入口(Map L)でトロッコ軌道に出たところで、昼食にしました。
沢の橋を渡った向こう側に水場があり、のどを潤しました。(写真下2)
昼食は、水だけでできるアルファ米のおにぎり。
1時間前に沢の水を入れておいたものが、あら不思議、三角形のおにぎりになっていました。(写真下3)
ここからは、長〜いトロッコ軌道を延々と歩きました。(写真下4)

宮之浦岳 出ベソの屋久杉 宮之浦岳 大株歩道入口の水場
宮之浦岳 おにぎり 宮之浦岳 トロッコ軌道

意外なところに圧倒される景色

宮之浦岳 トロッコ軌道 欄干の無い橋途中の小杉谷集落跡では、昔は小中学校まであったと知って驚きました。(写真下1)
その後の、安房川を渡る小杉谷橋(Map M)から川を眺めると、上流、下流ともに流されてきた巨岩だらけの景色でした。(写真下2)
写真では伝わりにくいかもしれませんが、これほどまでの巨岩の群れを見たことがありません。(小さい岩は、ほぼ無い感じ。)
意外なところでまた、圧倒される景色に出会いました。
その後、2か所で欄干の無い橋を渡りましたが、結構スリルがあります。(写真上)
天候しだいでは、今回の行程で一番の要注意箇所かもしれません。
トロッコ軌道も終わりに近づいたころ、シャワーのように清水が降りそそぐ場所があり、暑い時間帯には最高のプレゼントでした。(写真下3)
最後はトンネルをくぐって、橋を一つ渡ったら、ゴールの荒川登山口(Map N)です。
登山口では、格納されたトロッコを見ることができました。(写真下4)

宮之浦岳 小杉谷 小中学校跡地 宮之浦岳 小杉谷橋
宮之浦岳 トロッコ軌道 清水のシャワー 宮之浦岳 トロッコ

屋久島を満喫

屋久島 横河渓谷@

山から下りた翌日は、レンタカーで島を1周しました。
横河渓谷で川遊びをしたり(写真上と写真下2)、一湊浜で泳いだり(写真下1)。
その後、ウミガメの放流会に参加する時間になるのを待つ間、口永良部島に夕日が沈む、「ダイアモンド口永良部」(勝手に命名)を見ていました。(写真下3)
雲がちょっと邪魔でしたが。
今回の屋久島は、天気が良くない中でも長時間歩き続けることができて、子供たちの成長を感じられた山行となりました。

屋久島 一湊浜 屋久島 横河渓谷A
屋久島から見た口永良部島

探してみてね探してみてね

宮之浦岳 木と岩のコラボのトンネル

 岩と木のコラボのトンネル

宮之浦岳 亀岩

     亀岩

宮之浦岳 ハートの緑石

    ハートの緑石

宮之浦岳 ペンギンの木

    ペンギンの木

宮之浦岳 防空壕?

     防空壕?

宮之浦岳 コンパス人間

    コンパス人間


お薦めポイント

  • 1泊して下れば、すいてる時間帯に縄文杉を堪能できる。
  • 天気が良ければ、奇岩の点在する大パノラマが見られるはず。。。