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Kinabalu(キナバル) 4,095mreport     2017/1/2~3

コースタイム

map記号 A B C D E
地点名 Timpohon
Gate
Carson
Fall
Layang-Layang
Shelter
Paka
Shelter
Laban Rata
Resthouse
所要時間 0:05 3:05 休0:30 1:00 休0:10 1:15 (宿泊)
累積時間 0:05 3:10 3:40 4:40 4:50 6:05
map記号 F G E A
地点名 Sayat-Sayat
Checkpoint
Low's
Peak
Laban Rata
Resthouse
Timpohon
Gate
所要時間 1:50 休0:10 1:35 休0:10 2:05 休1:45 4:55
累積時間 1:50 2:00 3:35 3:45 5:50 7:35 12:30
※一般的な登山ガイドに載っているコースタイムよりもスローペースです。
 短い休憩は、上記の時間の中で随時取っています。

Map

キナバル コースマップ

キナバル 標高グラフ 1日目キナバル 標高グラフ 2日目

アプローチ

キナバル 飛行機から

元日、年が変わってすぐの便に乗り、香港経由でボルネオ島へ向かいました。
飛行機からは、かろうじてキナバル山の全貌を見ることができましたが(写真上)、雨期の終わりかかりの時期であるせいか、送迎車でキナバル公園へ向かう間、山はずっと霧に包まれていました。(写真下)
この日は、キナバル公園内のロッジに泊まり、翌日から1泊2日の登山となります。

キナバル キナバル公園へ

出発の朝

キナバル キナバル公園内ロッジから早朝、外へ出てみると、昨日は霧で全く気づいていませんでしたが、ロッジの目の前に、キナバル山がそびえていました。(写真上)
朝日に染まって神々しく、これから登ることができると思うと、わくわくしてきました。
ロッジの前の芝生では、鮮やかな色の大きなガを発見!(写真下1)
朝食後、ガイドのジャバディさん、サフリさんと合流しました。
キナバル山では、登録されたガイドと契約することが義務付けられています。
車で10分ほどのTimpohon Gate (1,866m)(Map A)まで送ってもらい、入山のチェックを受けたら、いよいよ登山開始です。(写真下2)

キナバル 巨大な蛾 キナバル Timpohon Gate@

ジャングルを登る

キナバル Carson Fall

ゲートから少し下ると、すぐにCarson Fall(Map B)という滝がありました。(写真上)
滝を過ぎると長~い階段が始まり(写真下1)、ここからこの日の宿泊地であるLaban Rata Resthouseまでは、ほぼ一本調子の上りでした。
でも、丁度いい間隔でシェルター(あずま屋風の休憩所)があるので、そこで休み休み行けば、さほど疲れを感じずに登ることができました。
各シェルターは、様々な国から来た人たちで、にぎわっていました。
5つ目のシェルター、Layang-Layang Shelter (2,702m)(Map C)で昼食タイムとなりました。(写真下2)
ここまでで、この日の行程の3分の2ほどは歩いたことになります。

キナバル 0.5km地点 キナバル Layang-Layang Shelter

キナバルの動物たち

キナバル リス各シェルターでは、おこぼれを狙って、たくさんのリスが現れました。
落ちていた木の実で誘うと近寄ってきましたが、食べられる実ではなかったようで、受け取らずに行ってしまいました。(写真上)
他にも、マウンテン・ブラックアイという鳥を見ることができました。(写真下1)
山の中は、(当たり前ですが)日本では聞いたことのない、鳥やセミの鳴き声が響きわたっていました。
Layang-Layang Shelterを過ぎると、登山道は岩がゴロゴロとした道に変わってきました。(写真下2)

キナバル マウンテン・ブラックアイ キナバル 4.5km地点

食虫植物

キナバル ウツボカズラ@

道ばたでは、たくさんのウツボカズラが見られました。
小振りなものから(写真右)、大きめのものまで(写真下)、キナバルには9種類のウツボカズラがあるそうです。

キナバル ウツボカズラA

キナバルに咲く花

キナバル シャクナゲ登山道では、たくさんの花も目にしました。
頭上には、赤いシャクナゲの仲間の花が咲き(写真上)、下を見ると、セロジネ・パピロサというランの仲間が咲いていました(写真下1)。
他にも名前のわからない花が、たくさん咲いていました。(写真下2)

キナバル セロジネ・パピロサ キナバル 花

初日は無事終了

キナバル Paka Shelter7つ目のシェルター、Paka Shelter (3,080m)(Map D)まで登ってくると、さすがに木々は背の低いものになってきましたが(写真右)、赤道に近いだけあって、森林限界は日本よりずっと高いです。
Paka Shelterでの最後の休憩のあと、まもなくLaban Rata Resthouse (3,273m)(Map E)に到着しました。(写真左下)
シャワーも完備したレストハウスは、平均的な日本の山小屋よりずっと快適で、食事も充実。(写真右下)
富士山に続いて高山病の兆候か、食欲減退ぎみの父も、食べられるものを選んで食事することができました。
アキ、アスと母はいたって元気、父もひと晩寝れば順応できるはずと信じて、眠りについたのでした。

キナバル Laban Rata Resthouse@ キナバル Laban Rata ResthouseA

暗闇を山頂へ

キナバル 8km地点翌朝は、軽い食事を済ませてから2時半に出発。
ヘッドランプのあかりを頼りに、暗闇の中を登って行くと、通過のチェックがあるSayat-Sayat Checkpoint (3,668m)(Map F)付近から、足元は花崗岩の岩盤になりました。
ルートを示す白いロープをたどって登りますが、このころから父は熱っぽくなり、1人ダウンジャケットを着こむ始末。
それでも、父だけ登頂断念という面目丸つぶれの事態は避けるため、降り始めた小雨の中、最後尾から必死について行きました。(写真左)
暗闇を約3時間半、ようやく山頂が見えてきました。(写真下)

キナバル 頂上直下@

4,000mの頂

キナバル Low's Peak

周囲がうっすらと明るくなり始めたころ、最高地点のLow's Peak (4,085m)(Map G)に到着しました。
この日の山頂の気温は5℃程度。
小雨模様で日の出を見ることはできませんでしたが、無事、全員そろって記念写真。(写真上)
山頂は大混雑だったので、少し下りたところで、ガイドのジャバディさん(右)とサフリさん(左)と一緒に、改めてもう一枚。(写真下2)
体調不良の父に代わって、子供たちを完璧にサポートしてくれたお二人に、心から感謝します。
このあとまだ、安全に下山する作業が残っていますが、まずは一安心。
ほっとした気持ちで下山を開始しました。(写真下1)

キナバル 頂上直下A キナバル 頂上直下B

サミット・プラトウ

キナバル St.John's Peak夜が明けて、登りには見えなかった、サミット・プラトウと呼ばれる岩盤地形が見えてきました。
ゴリラ岩とも呼ばれるSt.John's Peak(写真上)、鋭くとがったSouth Peak(写真下1)他、たくさんの岩峰が並んでいます。
暗闇の中通過したSayat-Sayat Checkpoint付近まで下ってくると、雨も上がり、次第に視界が広がってきました。(写真下2)

キナバル South Peak キナバル Sayat-Sayat Checkpoint

天気は回復、体調も回復

キナバル 6.5km地点

Laban Rata Resthouseへ下る途中、どんどん天気は回復してきました。(写真上)
麓の景色も見わたせるようになりました。(写真下1)
この付近は、今回のコースで唯一、張られたロープに頼りたくなる傾斜がある区間です。
登りにも通過した、ウッドデッキ状の展望台でしばし休憩。(写真下2)
標高が下がって、父の体調もだいぶ回復してきました。
Laban Rata Resthouseへ戻り、朝食後、チェックアウト時刻まで1時間半ほど仮眠を取ってから再出発しました。

キナバル 7km地点 キナバル 展望デッキ

元気に下山

キナバル 下山途中下山中、小さいのに元気に下りてくるアスは、すれ違う多くの人に声をかけられました。(写真上)
ひたすら下って、恒例の午後の雨がぱらつき始め、ヒザも笑い始めたころ、無事Timpohon Gateに戻ることができました。(写真下1)
途中、仮眠を取ったとは言え、かなりの長丁場になりました。
前日初めに下った階段を、登りきったところがゲートなので、最後の試練のようでした。
その後、車でキナバル公園へ送ってもらって、そこで登頂証明書をいただき(写真下2)、お世話になったガイドのお二人とお別れとなりました。

キナバル Timpohon GateA キナバル 登頂証明書

コタキナバルでもう一つの楽しみ

コタキナバル サピ島登山を終えて、州都コタキナバルへ移動した『登る家族』は、島へ渡ってもう一つの楽しみを満喫しました。
魚にまみれて泳いだり(写真上)、サンゴ礁の上を島から島へ、ジップラインで渡ったり(写真下1)。
そして、タイでも見たオオトカゲがここにも。(写真下2)
ボルネオ島は楽しさ満載でした。

コタキナバル ジップライン コタキナバル オオトカゲ

探してみてね探してみてね

キナバル とろろこんぶのようなコケ?

 とろろこんぶのようなコケ?

キナバル ラズベリー

     ラズベリー

キナバル 巨大ゼンマイ

    巨大ゼンマイ


お薦めポイント

  • 富士山の次に目指す、東南アジアの最高峰。
  • 世界遺産のジャングルを登り、未体験ゾーンへ挑戦!